鷹合村
たかあいむら
[現在地名]東住吉区鷹合一―四丁目・長居公園
住吉郡に属し、砂子村の南にある。中央を駒川が北流し、南村境を通る八尾街道が南東端近くで北に折れ、湯屋島村に抜ける。集落は南東端近くの同街道沿いに南北に延びる。富田新田が開発されるまでは東端を西除川が北流していた。北東部に酒君塚古墳(円墳)があり、墳頂に酒君塚の石碑が建つ。「日本書紀」仁徳天皇四三年条に「甫めて鷹甘部を定む。故、時人、其の鷹養ふ処を号けて、鷹甘邑と曰ふ」とある。依網屯倉(現住吉区など)の阿弭古が捕らえた鷹を天皇に献じたところ、天皇はこれを百済の酒君に授けて飼いならさせ、鷹甘部を定めた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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