コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

屯倉 みやけ

7件 の用語解説(屯倉の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

屯倉
みやけ

大化以前の大和朝廷の直轄領。官家,屯家,屯宅,三宅などとも書く。収穫物をたくわえる倉庫から出た語。のちには収穫物を得る土地や,これを耕作する田戸,田部までをも含めるようになった。屯倉には (1) 大和のように古くからの皇室領,(2) 地方豪族の領地の一部を皇室の直轄領としたもの,(3) 単なる課税対象の地域などがある。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

とん‐そう〔‐サウ〕【屯倉】

みやけ(屯倉)

み‐やけ【屯倉/官家】

《「み」は接頭語。「やけ」は「やか(家・宅)」の音変化》
大化前代における朝廷の直轄領および直轄の農業経営地。屯倉(とんそう)。
「―を来目(くめ)の邑(むら)に興(た)つ」〈垂仁紀〉
(官家)大和朝廷朝鮮半島南部に置いたという官府。実体は不明。うちつみやけ。
「百済の国は、日本国(やまとのくに)の―として、ありくること久し」〈雄略紀〉
朝廷。
「―の船の名、枯野は、伊豆の国の貢(たてまつ)る船なり」〈応神紀〉

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

屯倉【みやけ】

大和朝廷の直轄領。御宅・三宅・屯宅・官家とも。本来は朝廷直轄農場の事務所・倉庫群の意。転じてその農場,また周囲の課税地区,耕作民をさす。朝鮮では占領地の行政・軍事の官衙(かんが)をさした。
→関連項目公地公民縮見屯倉白猪屯倉茨田屯倉依網池・依網屯倉

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

世界大百科事典 第2版の解説

みやけ【屯倉】

古代大和朝廷の直轄領。稲を収納する倉を中心に,田地や耕作民を伴うようになり,大和朝廷の経済基盤となった。《日本書紀》によれば4,5世紀に大和朝廷の根拠地に近い大和,河内に屯倉が置かれるようになったが,それは池溝開発や築堤などの灌漑治水事業を前提とするものであった。たとえば仁徳11年に茨田(まんた)堤の造営が見え,13年に茨田屯倉が置かれ,崇神62年に依網(よさみ)池が掘られ,仁徳43年に依網屯倉の名が現れる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

とんそう【屯倉】

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

屯倉
みやけ

律令(りつりょう)国家成立以前にみられた天皇・皇族の領有地をいい、屯家、官家、御宅、三宅とも書く。本来は稲穀を収納する官倉そのものをいったが、のちには、その官倉に納める稲穀の耕地、付属の灌漑(かんがい)施設、および耕作民(田部(たべ))などを含めるものになった。
 屯倉は早く5世紀の畿内(きない)に発達したといわれるが、全国的に拡大されたのは6世紀のことである。とくにこの時代になると、吉備(きび)の白猪屯倉(しらいのみやけ)のように、大和(やまと)王権が役人(田令(たづかい))を派遣し、田部の丁籍をつくって直接経営するものが現れた。しかし各地の多くの屯倉は、現地の豪族の管理に一任したタイプのもので、この両者が並存していた。[原島礼二]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の屯倉の言及

【家】より

…古代には,個々の建物は,ヤとかイホ,ムロ,クラなどと呼ばれ,イヘは建物そのものをさす言葉ではなかった。また,家という漢字はイヘとともに〈ヤケ〉という日本語を表記するためにも用いられたが,ヤケは,堀や垣でかこまれ,そのなかにヤ(屋)やクラ(倉)をふくむ一区画の施設をさす言葉で,朝廷に属するミヤケ(屯倉)のほか,オホヤケ(大きいヤケ),ヲヤケ(小さいヤケ)など,さまざまなヤケが重層して存在していたと考えられる。ヤケは農業経営の拠点でもあり,所有や相続の対象となる古代社会の重要な単位であった。…

【国造】より

…《隋書》は1軍尼に10伊尼冀(いなぎ)が属するとも記す。斉一に1:10であったとは考えられないが,多くの国造国に稲置(いなぎ)が管掌している幾つかの屯倉(みやけ)が設定されていたと考えられる。これら屯倉は本来国造領の中から献上される形で設定されたものである。…

※「屯倉」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

屯倉の関連キーワードいろもおねしょ狭霧しゃ面棚引くどけち水鴨みとさ小舟アナ-