鷺を烏(読み)サギヲカラス

デジタル大辞泉 「鷺を烏」の意味・読み・例文・類語

さぎからす

《白い鷺を指して、黒い烏であると言い張る意》物の道理をことさら言い曲げること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「鷺を烏」の意味・読み・例文・類語

さぎ【鷺】 を 烏(からす)

  1. ( 明らかに白いものを、むりやりに黒いと言い張るように ) 正しいことを正しくないと、あるいは正しくないことを正しいと理をまげて主張すること。ものの道理をわざと反対に言いまげること。不合理なことを強引に主張すること。
    1. [初出の実例]「孔子の云た様にして、時世に打従て、鷺をも烏と云はば烏でさうと云はうぞ」(出典:土井本周易抄(1477)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ことわざを知る辞典 「鷺を烏」の解説

鷺を烏

明らかに白いものを無理に黒いと言いはるように、不正を正しいように、また、正しいことを不正のように主張すること。ものの道理をわざと反対に言いまげること。不合理なことを強引に主張すること。

[使用例] 鷺もからすといいくろめた片口で[尾崎紅葉*二人女房|1891]

[類句] 雪をすみ

出典 ことわざを知る辞典ことわざを知る辞典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android