新撰 芸能人物事典 明治~平成 「鷺畔翁」の解説
鷺 畔翁
サギ バンオウ
- 職業
- 能楽狂言方(鷺流)
- 別名
- 前名=矢田 半之助,別名=竹柴蝶三
- 生年月日
- 天保13年
- 経歴
- 鷺健次郎賢通の養子。文久3(1863)年家督を相続。明治9年1月金剛舞台で「末広がり」のシテをつとめた後、一時農業を営んでいたが、3代目河竹新七に師事して竹柴蝶三名で歌舞伎狂言作者となる。28年9月吾妻座上演「新稲水滸伝」などを執筆。明治後年に鷺畔翁を名乗って、服部彦七とともに能楽界の外にあって鷺流狂言の伝承に尽力。互得会を主宰して13代目守田勘弥・6代目尾上菊五郎・7代目坂東三津五郎らに狂言を教えた。鷺流20代目仁右衛門畔翁とも自称したが能楽界では結局認められなかった。「鷺流狂言一覧表」を編集した。
- 没年月日
- 大正11年 (1922年)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報