鹿松(読み)しかまつ

日本歴史地名大系 「鹿松」の解説

鹿松
しかまつ

[現在地名]石巻市渡波 鹿松

大柵おおしがらみ山山頂に伝説の松があったため地名が生れた。「牡鹿郡万御改書上」根岸ねぎし村の条に「山之上 牡鹿松 廻壱丈壱寸」とある。「観蹟聞老志」「封内名蹟志」に解説があり、「封内風土記」根岸邑の条に「牡鹿ノ松、周囲一丈許、名跡志曰、其地也、群山糾紛、高嶺相峙、嶺上多松樹、其中東嶺上有一松樹、竜見馬鬣異衆松」として、牡鹿と牝鹿ロマンスを記し、牝鹿の死を悲しんで死んだ牡鹿を松樹の下に埋め、これが郡名の起りだと記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android