麁鉛風(読み)ソエンフウ

デジタル大辞泉 「麁鉛風」の意味・読み・例文・類語

そえん‐ふう【×麁鉛風】

能で、九位うち最下位(下三位の第三)の芸格。荒くて鈍重で、格に外れた芸境。→九位きゅうい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「麁鉛風」の意味・読み・例文・類語

そえん‐ふう【麁鉛風】

〘名〙 世阿彌が芸位を上(三位)・中(三位)・下(三位)の九段階に分けた中で、下位の第三にあたるもの。荒くて鈍重な芸風
※九位(1428頃)「麁鉛風〈略〉芸能の砕動ならぬは、麁(あら)くて鉛るなり」

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