デジタル大辞泉 「九位」の意味・読み・例文・類語 きゅう‐い〔キウヰ〕【九位】 世阿弥による能の芸格の分類。上三位は妙花風・寵深花ちょうしんか風・閑花風、中三位は正花しょうか風・広精こうしょう風・浅文せんもん風、下三位は強細ごうさい風・強麁ごうそ風・麁鉛そえん風の九段階がある。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「九位」の意味・読み・例文・類語 きゅう‐いキウヰ【九位】 〘 名詞 〙 世阿彌が能芸美としての幽玄の位を上、中、下各三段階ずつ九段階に分けたもの。上三位は妙花風・寵深花風(ちょうしんかふう)・閑花風、中三位は正花風(しょうかふう)・広精風(こうしょうふう)・浅文風(せんもんふう)、下三位は強細風(ごうさいふう)・強麁風(ごうそふう)・麁鉛風(そえんふう)。世阿彌能楽論の一つ「九位」で論じられている。[初出の実例]「九位習道の次第 中初・上中・下後と云ば、芸能の初門に入て、二曲の稽古の条々を成は、浅文風なり」(出典:九位(1428頃)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例