…主菓餅は〈菓子(くだもの)のこと,雑餅(くさぐさのもちい)等を造らむ事〉をつかさどる職とされ,宮廷用として諸国から貢進される果実類の保管,出納などとともに,〈雑餅等〉をつくることにあたり,菓餅所はその作業所だったようである。 《正倉院文書》によると,奈良時代には大豆餅,小豆(あずき)餅,煎餅(せんべい)(伊理毛知比(いりもちい)),浮餾(ふる)餅(布留(ふる)),呉床(あぐら)餅(阿久良形(あぐらかた)),胡麻狛餅,麦形(むぎかた)などの餅があった。上記のうち麦形だけは小麦粉を用いたが,他はいずれももち米,うるち米を材料とした。…
※「麦形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...