黄爵滋(読み)こうしゃくじ(その他表記)Huang Jue-zi; Huang Chüeh-tzü

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「黄爵滋」の意味・わかりやすい解説

黄爵滋
こうしゃくじ
Huang Jue-zi; Huang Chüeh-tzü

[生]乾隆58(1793)
[没]咸豊3(1853)
中国,清末の政治家。江西省宜黄県の人。字は徳成。号は樹斎。道光3 (1823) 年の進士。翰林院編修から御史や給事中を歴任し,直諫の人として認められた。同 15年鴻臚寺卿に抜擢され,同 18年アヘンの中国流入とその吸飲に対する厳禁策を上奏し,中央政府を動かし,アヘン禁止政策を決定させた。のち大理寺少卿などを経て刑部左侍郎となった。同 23年御史時代の事件に連座し,職を奪われた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android