黄老の学(読み)コウロウノガク

デジタル大辞泉 「黄老の学」の意味・読み・例文・類語

こうろう‐の‐がく〔クワウラウ‐〕【黄老の学】

黄帝老子を祖とする道家学問総称。「老子」の思想に基づき、無為を尊ぶ前漢初期の政治思想をさす。

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精選版 日本国語大辞典 「黄老の学」の意味・読み・例文・類語

こうろう【黄老】 の 学(がく)

  1. 黄帝と老子を祖とする学問。道教をいう。無為をたっとび、生を養うことを主とするもの。〔葛庚長‐王隆万寿宮道院記〕

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世界大百科事典(旧版)内の黄老の学の言及

【老荘思想】より

…老荘思想は窮極的にはこの〈道〉のあり方を体得し,いっさいの人間的営為〈偽〉を捨てて,天地自然の理にそのまま順(したが)った真の〈為〉を実現することを目指すが,老子と荘子との間にはさまざまな相違も存在する。老子のもつ現実的政治的関心は,漢初において〈黄老の学〉として政治の指針とされ,また法家的権力支配の原理に付会されたが,荘子のもつ観念的思弁的傾向は,魏・晋の玄学を豊かに彩るとともに,仏教思想と結合して〈荘釈の学〉を生み,禅宗の成立に多大な影響を及ぼした。 なお日本では,《懐風藻》などの漢文学の分野にまず老荘思想の影響がみられるが,その理解はいまだ皮相的である。…

※「黄老の学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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