黏す(読み)ネヤス

デジタル大辞泉 「黏す」の意味・読み・例文・類語

ねや・す【×黏す/粘す】

[動サ四]練って粘りけがあるようにする。また、練って柔らかくする。こねる。
「塗りにし壁の土を―・せり」〈鷹筑波〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黏す」の意味・読み・例文・類語

ねや・す【黏・粘・錬】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. ( 黏・粘 ) 練ってねばるようにする。ねちねちした状態にする。また、練って柔らかくする。こねる。こねまわす。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「少し心を破にもちて、さのみにねやさで、軽々と機をもちて」(出典:花鏡(1424)序破急の事)
  3. ( 錬 ) 金、銀、銅、鉄などの金属を精錬する。金属を精製・鍛錬する。
    1. [初出の実例]「鑪の中にして銷(け)ち錬(ネヤシ)て清浄の金を得つ」(出典:西大寺本金光明最勝王経平安初期点(830頃)二)

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