鼓子詞(読み)こしし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鼓子詞」の意味・わかりやすい解説

鼓子詞
こしし

中国、宋(そう)代の語り物演芸の一種。同一の曲調の詞(し)で繰り返し歌い、歌と歌との間に語りを入れて物語を進める。太鼓リズムをとって歌い語ったのでこの名称がある。いまそのテキストとして伝わるものには、欧陽修(おうようしゅう)の西湖の景物を詠じた『采桑子(さいそうし)』、趙令畤(ちょうれいし)の唐代小説『鶯鶯伝(おうおうでん)』をそのまま語った『商調蝶恋花(しょうちょうちょうれんか)』があり、『清平山堂話本(せいへいさんどうわほん)』のなかの『刎頸鴛鴦会(ふんけいえんおうかい)』も鼓子詞作品であろうとされている。

[傳田 章]

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