鼻連崎(読み)はなつらさき

日本歴史地名大系 「鼻連崎」の解説

鼻連崎
はなつらさき

現在の千浜ちはま花面はなづら付近に比定される。永正一七年(一五二〇)八月六日の高松社神田注文(中山文書、以下断りのない限り同文書)では、今川氏が高松たかまつ(現浜岡町)に「鼻連崎」「はなつら」などに所在する田地一六ヵ所を安堵し、「はなつらさき」の踏出分を新寄進している。各田地の納入責任者は「くにかの」と肩書され、当地には居住しておらず、新田開発かと推測される。三反四丈(一貫一四六文)の田地は検地増分として新たに寄進されており、天文二〇年(一五五一)二月二三日の今川義元判物によると、この増分は本来朝比奈あさひな(現浜岡町)専念せんねん寺分であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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