日本歴史地名大系 「龍尾神社」の解説 龍尾神社たつおじんじや 静岡県:掛川市北西郷村龍尾神社[現在地名]掛川市下西郷下西郷(しもさいごう)の中央に鎮座する。旧村社。祭神は素佐之男命・奇稲田媛・蛇毒気神。社伝では「延喜式」神名帳にみえる佐野(さや)郡四座のうちの「真草(マクサノ)神社」という。「掛川誌稿」に牛頭天王とみえ、掛川天王・お天王様とよばれた。旧社地は掛川城中の天王(てんのう)山で、築城時に現在地に遷座されたという。現愛知県東浦(ひがしうら)町の乾坤(けんこん)院が所蔵する血脈衆には、文明一九年(一四八七)九月六日の同寺彼岸会に参加した人物として「懸河天王」の浄祐の名がみえる。永禄一二年(一五六九)二月二八日の今川氏真感状写(三川古文書)によると、讃井善右衛門は同年一月二八日の「懸河天王社路」での戦功などを賞されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by