アフメット・ジェブデト・パシャ(英語表記)Ahmet Cevdet Paşa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アフメット・ジェブデト・パシャ
Ahmet Cevdet Paşa

[生]1822.3.22. ロフチャ
[没]1895.5.25. イスタンブール
オスマン帝国末期の政治家,法律家,歴史家。 1839年,17歳でイスタンブールに出て,フランス語をはじめ各分野の学問を修めた。大宰相レシト・パシャ庇護を受け,若くして法官,教育委員会委員長となった。 54年に『ジェブデトの歴史』 Târîh-i Cevdetの3巻を完成させ,55年修史官となった。のち5回法務大臣,3回文部大臣をつとめたほか内務,農業大臣を歴任してタンジマート期の改革運動に大きな役割を果した。 85年に完成した 12巻から成る『ジェブデトの歴史』はオスマン朝史の傑作といわれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android