ジェルミーニ改革(読み)ジェルミーニかいかく

大学事典 「ジェルミーニ改革」の解説

ジェルミーニ改革[伊]
ジェルミーニかいかく

イタリアの教育・大学・科学研究大臣ジェルミーニ,M.(Mariastella Gelmini, M.,1973- )による2010年公布,2011年施行の240法(イタリア)による現在進行中の大学改革。まず,①教育・大学・科学研究省が「大学・研究評価独立機構(イタリア)(ANVUR)」による大学評価によって,各大学の人員配置などを承認することでの質保証の進展。②大学教員任用のためのコンコルソ(公募)合格者への大学教授資格に相当する「アビリタツィオーネ(イタリア)」資格の導入。③学科(イタリア)を統廃合して学部組織に代わる教育研究機能を統合した「スクオーラ(イタリア)(スクール)」の導入などを主眼とする。同法に基づき,各大学は新たな学則を制定して改革を行っている。学科組織の再編によって自治権が拡大されるという利点もあるが,予算削減による課程数・講義数・教員数が削減されることへの反発根強い
著者: 児玉善仁

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報