デジタル大辞泉 「根強い」の意味・読み・例文・類語 ね‐づよ・い【根強い】 [形][文]ねづよ・し[ク]1 深く根を張っていて揺るがない。基本がしっかりしていて強い。「―・い人気」「―・く残る迷信」2 根気よい。ねばり強い。しつこい。「―・い努力を重ねる」3 財政がしっかりしている。金持ちである。「―・く見ゆる大臣あらば、是を取り放さぬやうに」〈浮・禁短気・五〉[類語]しぶとい・しつこい・くどい・執拗・ねちっこい・ねつこい・ねつい・ねちねち・ねっちり・くどくど・忍耐強い・我慢強い・辛抱強い・粘り強い・押しが強い・執念深い・気丈夫・したたか・筋金入り・手ごわい・七転び八起き・打たれ強い・粘り腰 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「根強い」の意味・読み・例文・類語 ね‐づよ・い【根強】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]ねづよ・し 〘 形容詞ク活用 〙① 根もとがしっかりしていて、たやすく動かない。[初出の実例]「老いのよ所にうしをわたりてこぼれぬはねつよかりけり山すげのはし〈よみ人しらず〉」(出典:北岡本夫木(1310頃)二一)② 根気づよい。また、執念深い。しつこい。[初出の実例]「大輔は今少し物など知りて、ねつよくよむ方は勝れり」(出典:無名抄(1211頃))③ 財政などが豊かで安定している。金持である。[初出の実例]「此身躰、鬼に金持せ根強(ネツヨ)ひ事隠れなし」(出典:浮世草子・本朝二十不孝(1686)四)④ 原因となっている点が、古くから、また強く存在しているために、なかなか変化しにくい。頑強である。[初出の実例]「如何に根強(ネヅヨ)く我々が生の一字に執着してゐるか」(出典:硝子戸の中(1915)〈夏目漱石〉八)根強いの派生語ねづよ‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例