凌遅(読み)りようち

普及版 字通 「凌遅」の読み・字形・画数・意味

【凌遅】りようち

衰微。また、凌遅刑。〔宋史、刑法志一〕凌遲なるは、先づ其の體(肢体)を斷ち、乃ち其の吭(のど)を抉(えぐ)る。當時の極法なり。

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出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の凌遅の言及

【刑罰】より

…編管とは入墨せずに遠隔地に送り,地方官庁の監督のもとに生活させるものである。死刑には従来の絞,斬のほか,時間をかけて肢体を切りとる凌遅(りようち)なる極刑があり,これは五代,遼でも行われた(凌遅処死)。 元初には金代の法の影響で折杖法が定められ,徒刑,流刑は行われなかった。…

【刑吏】より

…笞杖刑でも執行の仕方によっては死に至らしめるのも可能であったから,受刑者は手ごころを加えてもらうため,しばしば刑吏に賄賂(わいろ)をつかった。剝皮(はくひ)・凌遅(りようち)などの極刑は生きながら皮を剝ぎ,また肢体を断つもので,すぐには絶命させないための相伝の手順と技術があった。そこで凌遅の際には,はやく絶命させたうえで刑を執行されることを期待して賄賂を行うこともあった。…

※「凌遅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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