厚見王(読み)あつみおう

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「厚見王」の解説

厚見王 あつみおう

?-? 奈良時代官吏
天平勝宝(てんぴょうしょうほう)6年(754)太皇太后藤原宮子の葬儀の御装束司(みそうぞくし)となる。7年伊勢(いせ)大神宮奉幣使(ほうへいし)となった。「万葉集」に久米女郎(くめの-いらつめ)とのあいだの相聞歌(そうもんか)がみえる。
格言など】蝦(かはづ)鳴く神名火(かむなび)川に影見えて今か咲くらむ山吹の花(「万葉集」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android