安平古堡(読み)あんぺいこほ

世界の観光地名がわかる事典 「安平古堡」の解説

あんぺいこほ【安平古堡】

台湾島西南部の台南(臺南、タイナン)市にある古城址。台湾がオランダの統治下にあった1624年に、オランダ東インド会社により建設された台湾で最も古い城堡(ゼーランジャ城)で、ここにオランダ政庁が置かれていた。のちにオランダの勢力を駆逐した鄭成功(ていせいこう)はこの城を3代にわたって居城とした。現在は城の壁や垣の一部、レンガの土台が残っている。城址の洋風建築は1930年に日本が税関宿舎として建設した建物で、オランダ統治時代から現代に至る安平の歴史を紹介する資料館となっている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android