小楊津御厨(読み)おやいづのみくりや

日本歴史地名大系 「小楊津御厨」の解説

小楊津御厨
おやいづのみくりや

現小柳津辺りに所在した御厨。建久三年(一一九二)八月日の伊勢大神宮神領注文写(神宮雑書)に「津御厨 ○給主故散位大中臣宗親等」とみえる津御厨の津は小楊津を書違えたものと推測される。当御厨は永保元年(一〇八一)に建立され、応保三年(一一六三)と治承元年(一一七七)の二度にわたって国役停止の宣旨が下され、供祭物は上分米三石および神事直会大饗料米三〇石、起請雑用米一七石であった。また「神鳳鈔」には「小楊津御薗上分三石、雑用三十石、二百八十丁」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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