三石(読み)みついし

精選版 日本国語大辞典 「三石」の意味・読み・例文・類語

みついし【三石】

  1. [ 一 ] 岡山県備前市の北東部の地名。古くから山陽道第一の要害船坂峠の西側のふもとの宿場町として知られた。蝋(ろう)石の採石とそれを原料とする耐火煉瓦を生産。
  2. [ 二 ] 北海道中南部、日高支庁の郡名。日高山脈西斜面、太平洋に面する。明治二年(一八六九日高国の一郡として成立。

さん‐せき【三石】

  1. 江戸時代後期の南画家、野呂介石・長町竹石・僧愛石の三人総称

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日本歴史地名大系 「三石」の解説

三石
みついし

[現在地名]大野町 屋田越

廿日市はつかいち地御前じごぜんより海岸沿いに西走する丘陵の西端近くに位置する地で、「芸藩通志」には「同年十月、大田山里一揆の残兵、毛利家の兵と此に戦ふ」とあり、天文二三年(一五五四)陶氏に味方して土豪・百姓が毛利氏に反抗した太田山里一揆の敗滅の地とする。「陰徳太平記」は

<資料は省略されています>

と記す。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「三石」の意味・わかりやすい解説

三石(北海道)
みついし

北海道中南部、日高(ひだか)支庁(現、日高振興局)管内にあった旧町名(三石町(ちょう))。現在は日高郡新ひだか(しんひだか)町の南部を占める地域。旧三石町は1951年(昭和26)町制施行。2006年(平成18)、静内(しずない)郡静内町と合併して新ひだか町となる。地名はアイヌ語に由来するが、「ピトウシ」(小石の多い所の意)その他、諸説がある。日高山脈から南流して太平洋に注ぐ三石川、鳧舞(けりまい)川流域農村が展開し、河谷では米作が盛んであるが、減反政策がとられた1970年代以降は肉牛飼育や施設園芸の振興が図られた。段丘や台地上は軽種馬(競走馬)の産地となっている。南部は太平洋に臨み、海岸沿いを国道235号が走る。中心地区の三石は三石川河口近くの沿海集落で、古くから漁業で開け、日高昆布で知られており、サケ、マスなどの漁獲もある。冷泉利用の温泉施設、蓬莱(ほうらい)山、海浜公園、軽種馬共同育成センターなどがある。

[柏村一郎]

『『三石町史』(1971・三石町)』


三石(岡山県)
みついし

岡山県南東部、備前(びぜん)市の一地区。旧三石町(1906年町制)。旧山陽道船坂(ふなさか)峠の西側にあり、古代の坂長駅(さかながのうまや)、中世以降の三石宿の地で、近世には本陣が置かれた。中世には南朝方の伊東氏の三石城が築かれた。国道2号が通じ、JR山陽本線三石駅がある。台山(だいやま)(200メートル)周辺はろう石を産し、三石から西隣の備前市吉永(よしなが)町にかけては製紙、ゴム用のクレー工業が盛ん。耐火れんが工業も多く立地しているが、中心は片上(かたかみ)に移った。

[由比浜省吾]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三石」の意味・わかりやすい解説

三石
みついし

北海道南部,新ひだか町南東部の旧町域。太平洋に面し,襟裳岬の北西に位置する。 1951年町制施行。 2006年静内町と合体して新ひだか町となった。地名はアイヌ語ピットウシ (小石の多いところの意) に由来。競走馬育成,酪農などの畜産業のほかに,ミツイシコンブ (三石昆布)に代表される沿岸漁業が行なわれる。

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百科事典マイペディア 「三石」の意味・わかりやすい解説

三石[町]【みついし】

北海道中南部,三石郡の旧町。日高本線が通じる。太平洋に注ぐ三石川,鳧舞(けりまい)川の流域を占め,米作,野菜栽培,軽種馬,肉牛飼育,コンブ採集などを行う。2006年3月,静内郡静内町と合併し町制,日高郡新ひだか町となる。346.22km2。5264人(2003)。

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改訂新版 世界大百科事典 「三石」の意味・わかりやすい解説

三石 (みついし)

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世界大百科事典(旧版)内の三石の言及

【備前[市]】より

…岡山県南東部にある市。1971年備前町と三石(みついし)町が合体,市制。人口3万0391(1995)。…

※「三石」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」