平衆(読み)ひらしゅう

精選版 日本国語大辞典 「平衆」の意味・読み・例文・類語

ひら‐しゅう【平衆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 高い官職につけない家格公家衆
  3. 下級の工人たち。
    1. [初出の実例]「葺・番匠・浄衣・大工各四百宛、引頭三百宛、平衆二百宛、可事」(出典高野山文書‐正平一〇年(1355)一一月晦日・山王社上葺事書勘文)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の平衆の言及

【大衆】より

…法要の出勤者を指す職衆(しきしゆう),衆僧,列僧などもほぼ同様の意味合いである。声明の斉唱者集団は,讃衆,散花(さんげ)衆,梵音(ぼんのん)衆,平(ひら)衆などと称することもある。衆徒大衆(しゅとだいしゅう)【高橋 美都】。…

※「平衆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android