手に乗る(読み)テニノル

デジタル大辞泉 「手に乗る」の意味・読み・例文・類語

・る

策略におちいる。「まんまとこちらの―・る」
自分の自由になる。
「この位にせにゃ、男は―・らぬわいな」〈伎・貞操花鳥羽恋塚〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「手に乗る」の意味・読み・例文・類語

て【手】 に 乗(の)

  1. 欺かれて術中に陥る。欺かれる。多く、「その手には乗らない」のように打消の形で用いられる。
    1. [初出の実例]「欺して出やうとする。其手に乗らない」(出典:平凡(1907)〈二葉亭四迷〉五)
  2. 思うままになる。自由になる。
    1. [初出の実例]「この位にせにゃ、男は手に乗らぬわいな」(出典:歌舞伎・貞操花鳥羽恋塚(1809)四立)

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