瀬木野村(読み)せぎのむら

日本歴史地名大系 「瀬木野村」の解説

瀬木野村
せぎのむら

[現在地名]鳥越村瀬木野

手取川左岸の河岸段丘上に位置し、北東瀬木野新村の北は広瀬ひろせ村。瀬切野とも記される。貞和三年(一三四七)七月二五日の藤原重宗寄進状案と同日付の藤原重宗売券(ともに祇陀寺文書)に「河内庄広瀬村瀬切野」とみえ、祇陀ぎだ(現吉野谷村)開山の大智に売寄進された田畠等の四至は、「東限大河、南限御堂谷并如来寺大門大通但除金剣宮樋物免在家、西限山西面麓、北限平清水小谷川」と記される。大河は手取川を、山西面麓は揚原あげはら(四八六・七メートル)西麓をさすと考えられ、地内に金剣きんけん(現鶴来町)に樋物(檜物か)献納する免在家が存在していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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