百束村(読み)ひやくそくむら

日本歴史地名大系 「百束村」の解説

百束村
ひやくそくむら

[現在地名]長岡市百束町

信濃川東平野部で、下条げじよう村から見附町へ通じる見附往来のほぼ中間にある。道に沿って西は枝郷の福井ふくい新田、北は四ッ谷よつや村。村名の由来については、源義家の黒鳥兵衛征伐にちなむかんじき百束説がある。また刈取った稲の束数とかかわるらしく、天正村名考(温古之栞)では「百束刈」と称したと伝える。文明(一四六九―八七)頃の長尾・飯沼氏等知行検地帳(上杉家文書)に飯沼弾正左衛門尉分の高波たかなみ保のなかに、被官給人の百束石見守・百束与三左衛門尉が「百束」に本田・増分・再検地分合計二万六六三苅の給地を得ている。元和四年(一六一八)の長岡藩知行目録に村名がみえ、高一八三石四斗余。正保国絵図では高二五八石余で元禄郷帳もこれと同高。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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