電流力計型計器(読み)でんりゅうりょくけいがたけいき(英語表記)electrodynamometer type instrument

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「電流力計型計器」の意味・わかりやすい解説

電流力計型計器
でんりゅうりょくけいがたけいき
electrodynamometer type instrument

電流の流れている2個のコイル間に作用する電流力を利用した指示計器。固定コイルのなかで可動コイルが回転できるようになっており,駆動トルクは両コイルの電流の積に比例する。したがって,一方のコイルに負荷電圧に比例した電流を,他方のコイルに負荷電流を流すと,電力が測定される。電力計として用いるときは等分目盛りである。両コイルを直列にして,電流計あるいは電圧計として用いるときは二乗目盛りとなって目盛りの下部が詰る。この型の計器は,直流で動作させた場合と交流で動作させた場合との指示の差が小さく,直流で正確に目盛り定めができるので,交流の標準用計器に応用されている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android