ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「1次卸」の意味・わかりやすい解説 1次卸いちじおろしfirst wholesaler 卸売業者のうち,メーカーから直接に商品を仕入れる業者をいう。仕入れた商品はさらに2次卸などの卸業者あるいは小売業者に販売する。このため1次卸の業者は商品を大量に仕入れかつ販売する能力,資金力などが要求される。通常,メーカーと代理店契約や特約店契約を結んでいる。企業内の業務処理能力や物流機能の限界などからメーカーなどの直接的な取引先は限られ,このような複数の卸売業者が介在する形態が形成された。また業種によっては多数のメーカーが存在し,産地問屋としての性格をもつ1次卸が各地に存在することで,効率的な流通システムとなっていた。しかし,日本の複雑な流通形態は非関税障壁として欧米諸国などから問題視されている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by