一饋に十度立つ(読み)イッキニトタビタツ

デジタル大辞泉 「一饋に十度立つ」の意味・読み・例文・類語

一饋いっき十度とたび

王が賢者を迎えるために、食事の間に10回も席を立ったという「淮南子えなんじ」氾論訓の故事から》政治に熱心なこと。一饋十起じっき

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一饋に十度立つ」の意味・読み・例文・類語

いっき【一饋】 に=十度(とたび)[=七度(ななたび)]立(た)

  1. ( 夏の禹王が士を迎えるのに熱心であったという「淮南子‐氾論訓」などに見える故事による ) 一度食事をする間に十回(七回)も中座すること。転じて政治に熱心なこと。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

故事成語を知る辞典 「一饋に十度立つ」の解説

一饋に十度起つ

善政を施そうとして、賢者を熱心に迎えることのたとえ。

[由来] 「淮南子はんろん訓」に見える話から。中国の伝説時代、王朝のという王は、有益な政治上の助言をしてくれる者に会うためならば、「一饋に十たび起つ(一度の食事中に、訪問客を迎えるために一〇回も席を立つ)」のもいとわなかった、ということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報