化学辞典 第2版 「1,1-ジクロロエタン」の解説
1,1-ジクロロエタン
ジクロロエタン
1,1-dichloroethane
C2H4Cl2(98.96).CH3CHCl2.二塩化エチリデンともいう.アセトアルデヒドに五塩化リンを作用させると得られる.芳香性の無色の液体.融点-96.7 ℃,沸点57.3 ℃.1.1743.1.4166.水に微溶,エタノール,エーテルに可溶.麻酔剤として医薬用に用いられる.なお,異性体の1,2-ジクロロエタン(二塩化エチレン)は塩化ビニル合成の中間体として工業的に重要である.[CAS 75-34-3]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報