日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩化エチリデン」の意味・わかりやすい解説
塩化エチリデン
えんかえちりでん
ethylidene chloride
ハロアルカン(ハロゲン化アルキル)の一つ。正しくは1,1-ジクロロエタンという。クロロホルムに似たにおいのする無色油状液体。
アセトアルデヒドに五塩化リンを作用させると得られる。工業的には塩化鉄(Ⅲ)(塩化第二鉄)触媒を用い、クロロエチレンに塩化水素を付加させ合成する。水には溶けないが、アルコール、エーテルに混ざる。
[谷利陸平]
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