六訂版 家庭医学大全科 の解説
3Dシミュレーションサージャリー
(口・あごの病気)
大きく顎骨を動かさなければならない重度の顎変形症の手術においては、従来の画像情報や歯型の模型だけでは、精度の高い安全な手術計画を立てることに限界がありました。
近年では、CTの精度が飛躍的に向上したことや医用工学の発展に伴い、患者さんのCTデータから実物大の骨格模型を比較的容易に作りだせるシステムが一般化しつつあります。
顎矯正手術においても、実物大の頭蓋模型上で実際の手術と同じステップで模擬手術を行うことで、予定術式の妥当性や、手術中に起こりうる骨片同士の干渉部位を検証することが可能となり、より予知性の高い手術計画の策定と、手術時間の短縮を図ることができます。
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報