4分統治(読み)しぶんとうち(英語表記)Tetrarchy

旺文社世界史事典 三訂版 「4分統治」の解説

4分統治
しぶんとうち
Tetrarchy

帝政ローマ期における国家統治の一形態で,全領域を4分し,2人の正帝と2人の副帝で分担統治すること
ディオクレティアヌス帝(在位284〜305)が始めたもので,まず286年に帝国東西に2分してみずからは東方直轄支配し,続いて293年,2人の正帝と2人の副帝を置いて分担統治させた。これは,帝国統治の充実と辺境防衛への迅速な対応を目的としたが,同帝の死後,この形態は消滅した。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android