五行相剋(読み)ごぎょうそうこく

精選版 日本国語大辞典 「五行相剋」の意味・読み・例文・類語

ごぎょう‐そうこくゴギャウサウコク【五行相剋】

  1. 〘 名詞 〙 五行説で、五行相剋関係があるとみて順序だてること。また、その説。中国戦国時代、騶衍(すうえん)が、木は土に、土は水に、水は火に、火は金に、金は木に勝つというように、五行が木金火水土の順序に、相剋の関係において循環消長するとした説。〔譬喩尽(1786)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の五行相剋の言及

【陰陽五行説】より

…彼によれば,各王朝はそれぞれ五行のひとつを賦与されており,命運がつきると新王朝に取って代わられるが,その交代は必然的な理法に従って図1のような順になるという。このめぐりは火に勝つのは水,水に勝つのは土……という順序になっているので,これを五行相克(そうこく)という。この理論は秦に利用されたが(周の火徳から秦の水徳へ),のちに漢の劉歆(りゆうきん)によって図2のような五行相生説(水は木を生み,木は火を生み……)が提唱され,歴代各王朝は相生説に従って自己の徳を定めた。…

※「五行相剋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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