8K

共同通信ニュース用語解説 「8K」の解説

8K

現行フルハイビジョンの16倍の画素数を持つ高画質の映像規格で、色や明暗表現も向上する。日本では昨年12月に衛星放送が始まった。テレビ放送などで実物が目の前にあるような臨場感のある映像表現が可能になり、内視鏡カメラや遠隔診療システムといった医療分野への応用や、監視カメラなど防犯・セキュリティー分野での活用も期待される。(ラスベガス共同)

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知恵蔵 「8K」の解説

8K

ハイビジョンや4Kを超える超高画質の映像規格。横(水平)方向の画素数が、7680(約8000)で、1000は1K(キロ)という単位で表されるため、8Kと呼ばれる。
ハイビジョンの画素数は、横(水平画素)1920×縦(垂直画素)1080、縦横合計で207万3600。4Kは横3840×縦2160で合計829万4400。それらに対し、8Kは横7680×縦4320で合計3千317万7600と、4Kの約4倍、ハイビジョンの約16倍という圧倒的な高画質を誇る。
ハイビジョンのテレビでは、画面に近づけば、液晶の画素(ドット)が肉眼でわかる。しかし8Kの水平画素数は、1.0の視力の人が100度の視野角でテレビ画面を見たときに、画素が見えなくなる水平画素数6000を超えるため、画素が見分けられなという。NHK放送技術研究所の「実物との比較による高解像度画像の実物感」についての実験でも、「実物の蝶(ちょう)の標本」と「8Kディスプレーに表示された蝶」を見比べたほとんどの人が、後者を実物と見分けることができなかったという結果が出ている。
8Kでは、更に今までの映像では気付かなかったものまで見えるようになっている。例えば、有名な絵画の背景に描かれた橋の上に、小さく描かれている人が見えたり、経年劣化による表面のひび割れが見えたりするといった具合だ。
8Kの技術は、放送やデザイン業界以外の様々な分野での活用も考えられている。その一つである医療分野では、細い血管やがん細胞がより正確に分かる8Kの内視鏡が実用化されている。

(横田一輝 ICTディレクター/2019年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

パソコンで困ったときに開く本 「8K」の解説

8K

映画上映や放送などでの利用を想定している、解像度の高い次々世代の映像規格のことです。実際の解像度はフルHDの縦横4倍である7680×4320ドットで、横が8000に近いことから、キロ(1000)を示す「K」を付けて「8K」と呼びます。
⇨4K、ハイビジョン、フルHD

出典 (株)朝日新聞出版発行「パソコンで困ったときに開く本パソコンで困ったときに開く本について 情報

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