90年代通商産業政策ビジョン(読み)きゅうじゅうねんだいつうしょうさんぎょうせいさくビジョン

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

90年代通商産業政策ビジョン
きゅうじゅうねんだいつうしょうさんぎょうせいさくビジョン

通産相諮問機関である産業構造審議会が 1990年に答申した指針。 21世紀までの 10年間を展望して生産重視から生活重視へと産業政策転換を提言,国際社会への貢献,ゆとりある生活実現,長期的経済発展基盤の3目標を掲げた。その後,産構審は 93年6月には冷戦終結や経済ボーダレス化,日本社会の高齢化,多様化などをふまえて「21世紀に向けた経済システム」の必要性を問題提起した。同年 11月には産業構造変革の方向として,政府公共投資基本計画上積みと前倒しによる情報ネットワークなど,新社会資本分野充実を提言した。

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