Pentium Processor with MMX Technology

ASCII.jpデジタル用語辞典 の解説

Pentium Processor with MMX Technology

MMXと呼ばれるマルチメディア処理命令を追加したPentiumプロセッサー。MMXは、57個のマルチメディア処理命令で構成され、これにより、主に画像処理などを高速に実行できる。MMX Pentiumと省略される場合も多い。MMX Pentiumの動作電圧は、CPUコアが2.8V、I/Oが3.3Vのデュアルボルテージとなっている(ノートPC向けMMX PentiumのCPUコア電圧は2.5V)。Pentiumと同じSocket 7に実装可能だが、CPUコアの動作電圧が異なるため、単純にPentiumプロセッサーとの置き換えは行なえないので注意が必要だ。ただ、MMX Pentiumに対応した電圧レギュレータを搭載するCPUソケットを利用すれば、既存のPentiumマシンに搭載することも可能である(ただしBIOSアップグレードなどが必要な場合もある)。製造プロセスは、Pentiumの0.35μ4層メタルBiCMOSテクノロジーから、0.35μ4層メタルCMOSテクノロジーに変更された。1次キャッシュ容量をPentiumの2倍の32Kbytesにしたことと、MMXユニットの追加などにより、トランジスタ数は450万トランジスタになった。Pentiumが330万トランジスタだったので、3割以上増加したことになる。Intelによれば、増えたトランジスタのほとんどが、1次キャッシュの増加分であるという。ダイサイズも、Pentiumの90mm2から140mm2と1.5倍になった。それでも、PentiumⅡの203mm2よりはかなり小さい。このMMX PentiumやPentiumⅡが出荷されるまでは、PentiumプロセッサーがコンシューマからビジネスまでをカバーするCPUとして位置づけられていたが、これらの登場によって、コンシューマ向けとしてはMMX Pentium、ビジネス向けとしてはPentiumⅡが用いられるようになった。

出典 ASCII.jpデジタル用語辞典ASCII.jpデジタル用語辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android