トランジスタ

精選版 日本国語大辞典 「トランジスタ」の意味・読み・例文・類語

トランジスタ

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] transistor )[ 異表記 ] トランジスター 電極を三個以上持つ半導体増幅素子。小型・軽量なので、真空管に代わり電子計算機などの電子回路応用装置に広く用いられている。材料種類によりゲルマニウムトランジスタ、シリコントランジスタなどがある。
    1. [初出の実例]「真空管に代るトランジスターの発明は」(出典:マイクのたわごと(1955)〈平井常次郎〉ラジオとテレビの競合)

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知恵蔵 「トランジスタ」の解説

トランジスタ

3つの端子を持ち、そのうちの2つの端子間に流れる電流を、第3の端子に加える電圧か電流で制御し、電気信号の増幅やスイッチングの動作を行う半導体能動素子。(1)バイポーラ型と、(2)電界効果型とに大別される。(1)は、npnまたはpnp接合構造をとり、多数キャリア、少数キャリアとも動作に関与する。(2)は、ゲート電極によって伝導経路を制御する素子で、多数キャリアのみを利用する。ゲートがMOS(金属酸化膜半導体)構造のものとpn接合やショットキー接合構造のものとがある。

(荒川泰彦 東京大学教授 / 桜井貴康 東京大学教授 / 2007年)

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「トランジスタ」の解説

トランジスタ

1948年に米AT&T社のベル研究所で開発された、増幅機能を持つ半導体素子。増幅、発振、スイッチングの3つの端子をそなえる。それまで主流だった真空管に代わる電素子として、あらゆる電子機器に使用され発展した。現在のIC集積回路)には100万を超えるトランジスタが集積している。

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デジタル大辞泉プラス 「トランジスタ」の解説

トランジスタ

菊池誠による著作。1959年刊行。同年、第13回毎日出版文化賞(科学関係部門)受賞

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