ANR(読み)アーエヌエール

大学事典 「ANR」の解説

ANR[仏]
アーエヌエール

フランスの「国立研究機構(フランス)」。2006年の研究計画法に基づいて,翌年に設置された研究振興機関。その法的地位は行政的性格を有する公施設法人で(前身は2005年に公的利益団体として設置),公的研究機関や大学,企業等の研究活動を,競争的資金配分を通じて支援する。ANRの2013年研究支援予算は43億2500万ユーロで,同年支援対象の事業は4850件,2005年の設置から起算してその数は1万2000件余に達している。2013年は51種の競争的資金が提供され,7209件の応募(うち6464件を受理)に対して1068件が採択された(受理数に対する採択率16.5%)配分先は公的機関が86.1%(おもな配分先はCNRSが31.4%,大学8.6%,国立衛生医学研究所INSERMが8.6%,その他の高等教育機関が8.4%),企業や財団等の私的機関が13.9%である。2010年以降「未来への投資」プログラムの主たる担当機関ともなっている。
著者: 大場淳

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android