ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「C型肝炎検査薬」の意味・わかりやすい解説 C型肝炎検査薬シーがたかんえんけんさやく ウイルス性肝炎のなかでも,輸血後の非A非B型肝炎をC型肝炎と呼び,現在日本に 120万人いるといわれている総患者数の6~7割がこれに当たる。 1989年にC型肝炎ウイルス (HCV) の遺伝子の一部からリコンビナントペプタイドが得られ,この HCVC-100-3抗原に対する抗体測定系が開発され,第3世代検査薬と呼ばれていた。さらに近年,PCR-HCV-RNA検出法という方法が開発された。この方法は,HCVに取込まれると発光する試薬を血清と混合し,DNAの特定の領域だけを繰返し増殖させる PCR法と呼ばれる方法によって効率よくウイルスを増殖させ,発光量を測定するものである。これによって測定時間を2~3時間に短縮することが可能になった。なお,この方法は HIV (ヒト免疫不全症ウイルス) にも適用することができる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by