世界大百科事典(旧版)内のchinéの言及
【イカット】より
…もちろん江戸時代中期以降にめざましく発達した日本の絣もまた素材・技術の多様性において,インド,インドネシアの絣に比肩しうる豊かな内容をそなえている。なおフランス語のchiné,英語のcloudsもまた絣のことで,ヨーロッパでは18世紀中葉から盛んに生産された。しかしこれは整経した経糸に文様を摺り込んで絣糸とした,いわゆる〈捺染絣〉を主としている。…
【絣】より
…日本での〈かすり〉という名称は,織り出された文様の輪郭が絣糸の乱れによって,かすれたように見えることから名づけられたとされている。中国の〈飛白〉やヨーロッパで用いられるフランス語の〈シネchiné〉(まだらの意)などの名称も,同じ理由による。しかし今日では世界共通の染織用語として,〈結ぶ〉とか〈縛る〉を意味するマレー語のイカットikatという言葉が一般的に用いられる。…
※「chiné」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」