20世紀西洋人名事典 「D.M.ツツ」の解説
D.M. ツツ
Desmond Mpilo Tutu
1931.10.7 -
南アフリカの黒人解放運動家,宗教者。
南アフリカ教会評議会議長,ケープタウン大主教。
トランスバール州クラークスドルプ生まれ。
教師として勤めた後、司祭となる。1962年に英国に留学し、’66年に神学修士号を得た。’72年再度渡英し、世界教会評議会役員、教会首席司祭を務めた後帰国した。非暴力闘争の指導者で、数度欧米を訪問し人種差別反対を訴え、また、南アフリカ政府の人種差別政策には反対の立場をとっている。’84年にノーベル平和賞を受賞した。’86年広島で開催された「平和サミット」に参加するため来日している。この年、南アフリカ・ケープタウン大主教に就任している。’89年ケープタウンで反アパルトヘイトのデモ行進に参加し逮捕された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報