20世紀西洋人名事典 「E.デ・ボーノ」の解説
E. デ・ボーノ
Emilio De Bono
1866 - 1944
イタリアの軍人。
元・植民地相。
第一次世界大戦では陸軍少将の地位にあって、グラッパ攻防戦でその名を広く知られるようになる。ファシズム運動の形成期には重要な役割を果たし、1922年のローマ進軍においてはそれを指導する4巨頭の一人となった。ムッソリーニ政権下では、要職を歴任するが、初期の軍総司令官を務めていたエチオピア戦争の作戦面でムッソリーニと対立し、解任される。ムッソリーニに不満を募らせ、’43年の大評議会でムッソリーニの更迭要求案に賛成投票をした為にその後逮捕され、銃殺刑に処せられた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報