銃殺刑(読み)じゅうさつけい

日本大百科全書(ニッポニカ) 「銃殺刑」の意味・わかりやすい解説

銃殺刑
じゅうさつけい

犯罪者を銃で射殺するという死刑の執行方法の一種。死刑の執行方法には、ほか絞首断首ギロチン)、ガス殺電気殺などがあるが、銃殺刑は同時に多数の犯罪者の死刑執行が可能であるところから、植民地などでかつて濫用されたことがある。わが国では、明治以降、死刑は絞首の方法で行われているが、例外的に、戦前軍刑法においては、この銃殺刑が用いられていた。

[名和鐵郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android