P2P保険(読み)ぴあつーぴあほけん(その他表記)Peer-to-Peer insurance

知恵蔵mini 「P2P保険」の解説

P2P保険

保険金の支払いを加入者が“割り勘”で賄う保険。一般的な保険では年齢性別などに応じて保険料を前払いするが、P2P保険では加入者に保険金が支払われた際に保険会社がその総額を加入者全員で均等に割って提示し、加入者はこの額に保険会社への手数料を加えて後払いする。保険金の支払いがなければ保険料はゼロになるが、支払いが多ければ加入者の負担金も増える。しかし、保険会社側で保険料に上限を設けたり、保険額の根拠として誰にどんな保険金を払ったのかを開示したりするなどの点で、負担が公平で透明性が高いとされている。中国では2018年からの約1年で約1億人の加入者を集めるなど人気を呼び、欧米でも同時期に普及し始めている。日本では20年1月に最初の販売が始まった。

(2020-2-6)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android