TATP(読み)ティーエーティーピー

共同通信ニュース用語解説 「TATP」の解説

TATP(過酸化アセトン)

過酸化水素アセトン塩酸などの薬品を反応させて製造する。ダイナマイトに使われるTNT火薬同量と比較して8割程度の威力がありながら、原材料は市販品で調達可能で、調合も高度な専門知識は不要とされる。イスラム国(IS)による自爆テロで使われることも多く、欧米では「サタン(悪魔)の母」とも呼ばれている。

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知恵蔵mini 「TATP」の解説

TATP

アセトンの過酸化物で、高性能爆薬である「過酸化アセトン」(triacetone triperoxide)の略称。2015年11月のパリ同時多発テロや16年3月のベルギーでのテロでも用いられ、「サタンの母」の異名をもつ。トリニトロトルエン(TNT)の83%程度の爆発力があり、アセトン・過酸化水素水・塩酸・硫酸などを用いて比較的容易に製造できる。2017年3月28日、警視庁公安部はTATPを製造したとして爆発物取締罰則違反容疑で愛知県の無職男性を書類送検した。

(2017-3-30)

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