TR-IAロケット(読み)ティーアールワンエーロケット

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「TR-IAロケット」の意味・わかりやすい解説

TR-IAロケット
ティーアールワンエーロケット

宇宙開発事業団 (→宇宙航空研究開発機構 ) が,宇宙ステーションの初期段階の利用を効率的に推進するために,宇宙実験技術の修得および宇宙実験装置の開発を目的として,1991年夏から3年間にわたり3回打ち上げた微小重力実験ロケット全長 12.9m,直径 1.1m,全備重量 10.2tの単段式固体燃料ロケットで,750kgの実験装置を,10-4G以下の微小重力環境下で6分間以上実験できる高度に打ち上げる能力をもつ。搭載された実験装置は,実験終了後,ロケットからパラシュートなどで海上に緩降下され,船舶などにより回収された。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android