《women in development》「開発と女性」または「開発における女性の役割」という概念。開発途上国において概して女性の社会的地位は低く、社会的弱者として開発のしわよせを受けやすい。こういった問題を解決するために、開発協力に際して受益者としての女性を重視し、女性が開発に積極的に参加することを保障し、女性の社会経済的地位を改善しようという考え方から生まれたもの。1975年メキシコで開かれた第1回世界女性会議を契機に重視されるようになった考え方。その後、1980年代から1990年代にかけて、すべての開発課題にジェンダー平等の視点を組み込んでいく「ジェンダーと開発」(GAD, Gender and Development)という概念が新たに唱えられるようになった。