X線吸収(読み)エックスセンキュウシュウ

化学辞典 第2版 「X線吸収」の解説

X線吸収
エックスセンキュウシュウ
absorption of X-rays

物質によるX線吸収.強度 I0 のX線が厚さdの物質に入射すると,X線は物質に吸収されて透過X線の強度Iは,

II0eμd
となる.μは線吸収係数とよばれ,X線の波長と物質により異なる定数である.物質の密度をρとすれば,

μm = μ/ρ
質量吸収係数という.吸収はX線により原子から光電子が放出されること,X線が物質により散乱されることによって起こる.吸収係数は波長が長くなるといちじるしく増大する.またある波長の値で急激に不連続的に変化するが,これを吸収端といい,元素に特有であって,特性X線の波長よりもやや短いところにある.吸収端よりやや短い波長では異常分散効果(X線の異常分散)が顕著に現れる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...

エープリルフールの用語解説を読む