片淵(読み)かたぶち

精選版 日本国語大辞典 「片淵」の意味・読み・例文・類語

かた‐ぶち【片淵】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かたふち」とも ) 川の片方だけが深くなっている淵。川の片側にできている淵。
    1. [初出の実例]「天離る鄙つ女の い渡らす迫門(せと) 石川箇輔智(カタフチ)輔智(カタフチ)に 網張り渡し」(出典日本書紀(720)神代下・歌謡)
    2. 「この川、堤の方はいと深くて片方は浅ければ、かた淵の深き心はありながら人目つつみにさぞせかるらん」(出典:十六夜日記(1279‐82頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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